海外駐在レポート
会社のサポートの手厚さは
想像以上でした
海外駐在レポート台湾（台中）
高峰 健
24時間フル稼働。世界最先端の半導体製造の現場
台湾の首都台北市の南西に位置する、台中市に駐在しています。ここではニューフレアテクノロジーが納入した装置の維持とメンテナンスを担当しています。具体的には当社の装置がある台湾最大の半導体メーカーの工場でEBM-8000、EBM-9000、EBM-9500シリーズの日々の動作状況確認、消耗部品の寿命確認・交換作業、故障時の緊急復旧対応を行っています。
お客様の工場は24時間フル稼働しています。半導体の製造装置は単体で数百台のコンピューターを内蔵し、その数百台の全てがお互いに高速でデータをやり取りしながら同時に働くようなものであり、どこか一か所不具合があっただけでも半導体の製造装置は止まってしまいます。客先で当社の装置が滞りなく動き続けるように毎日チェックし、必要に応じて修理や部品交換を行う、お医者さんのような役割を私たちが担っています。
半導体製造装置はあらゆる技術分野を網羅している
ニューフレアテクノロジーに入社した理由は、最先端の半導体に携わることで、自分の更なるスキルアップになると思ったからです。客先とも接する仕事は、前職の経験を活かせるとも考えました。前職は海外の大手通信機器メーカーで、技術的なアフターサービスを担当していました。職場はずっと日本国内でしたが、社内公用語が中国語という環境を経験し、海外で働きたいと思うようになっていました。その頃、転職エージェントに海外駐在という条件で当社を紹介され、2020年に入社。社内研修を経て2021年3月から駐在がスタートしました。
半導体製造装置はあらゆる技術分野を網羅しているといえます。電磁気学、光学（レーザー技術理論）、プラズマ工学、制御工学、熱力学、真空工学、計算機システム、ネットワークシステム、その他いろいろあります。どの専門分野の出身者でも、今まで学んだことが役に立つといえます。私は光学分野の出身ですが、仕事を理解していく上で光学知識がここまで役立つとは思っていませんでした。ここでは自分の知識を活かし、装置全体をみる技術者として、自分が興味のある分野をいくらでも深堀りしていくことができると思います。
※オフのときでは、台湾人の同僚や友人と焼肉したり、趣味の世界各国料理巡りをしています。
世界の最先端の品質を支えているという自負
世界的な半導体不足の影響でお客様は設備投資を増やしたため、当社の受注装置の台数も増えました。世界の最先端半導体の供給を支えているお客様の要求は高く、その現場にいる私たちはその要求に真摯に応えていかなくてはなりません。お客様の工場で、自社の半導体製造装置が常に元気な状態で働けるようにメンテナンスすることで、世界の最先端半導体の品質と供給が維持されているという自負を感じながら、日々仕事に取り組んでいます。
駐在から2年が経過し、いまでは台湾での暮らしを満喫しています。台湾に来て驚いたのは交通費の安さですね。バスは距離に関係無く、乗り降りで約60～90円くらい。Uber Eats等の配送サービスの送料も日本では500円くらいの相場ですが、ここでは100円くらいです。
通常の給与・ボーナスとは別に補助される台湾での現地生活手当は、台湾の平均給与を大きく上回っていますし、また別に家賃補助も3LDKを借りられるほど手厚いので、家族で来ても生活費の不安はありません。
弊社は東芝の関連会社ということで、駐在のサポートは手厚いと予想していましたが、想像以上でした。手数料のかからない海外送金制度、台湾現地発行のクレジットカードの申請サポート、会社の医療保障なども安心でした。インフレや円安が続くと、住み慣れた日本から出て海外で働くことを検討する人が増えてくると思いますが、台湾は特におすすめですよ。
